あるおばあちゃんのお話<続編>

7/31の日記で紹介したおばあちゃんの続編。
読んでない方は過去の日記をお読み下さい。

そのおばあちゃんは、上顎部の腫瘍を取り除いたため、いろいろな後遺症が出ておられる。
前にも書いたが右顔面麻痺・右上顎部なし(入れ歯)のほかに、右目視力なし・味覚感覚なし・臭覚なしなどである。
とってもお辛いと思うが、日頃はとっても明るい方で
「私は前世でよっぽど悪い事してきたと思う。だからこんなになった」
などと冗談交じりでおっしゃる。
とっても博識だし上品。

後遺症の話に戻るが、その手術のせいで口と鼻が本人曰く「つうつう」らしい。分かるかな?
だから食べたり飲んだりすると鼻から出てくることもあるのだ。
術後大好きなトマトを細かく切って食べたんだって。
そしたら食べたトマトが鼻から出てくるので、びっくりされたそうだ。

診察の時、主治医の先生に
「先生、私トマトを食べたら鼻からトマトが出てきたんです」
「そらトマト食べたらトマトが出てきて当たり前や、トマト食べてキュウリが出てきたらびっくりするけど」
って言われたんだって。
そりゃそうだが(笑)

患者にとったら一大事でも、医者って言うのは術後のあらゆる可能性を知ったり見たりしてるから
なんでもないことなんだろうけど。

しかしその医者おもろいな。