あるおばあちゃんのお話

最近とあるところで1人のおばあちゃんと話した。
おばあちゃんは7年前に、目と鼻の奥の方に腫瘍ができて手術をし、ずっと経過を見てきたが、
最近の検査でまた腫瘍が発見され手術をされたとのこと。お年は70過ぎかなあ??
その手術のせいで右の顔面が麻痺しておられ、上顎も右側がないそうだ。

去年あたしが入院していたと日記で書いていたのは、耳の病気で手術したんだけど、
耳っていうのは脳、顔面神経、三半規管など非常に重要な部分が多いため、
手術の際、「後遺症として顔面が麻痺する場合もあります」
とか医者から一応危険性の説明をうける。
実際には後遺症としては何も起こらなかったが、
お医者さんから
「”あなたはまだお若いから”、顔面麻痺は嫌だと思いますので細心の注意を払います」
と言われていて、
自分でも「この年で顔面麻痺なんて嫌だしこわい」と思ってた。

で、そのおばあちゃんが
「この年になっても顔がこうなって何もかも嫌になることもあるよ」とおっしゃた。
それ聞いて「いくつになっても顔が麻痺してもいい」なんてことはないんだ、と思って
「若いとか若くない」とか考えていた自分が浅はかで涙が出てきた。

「人に会うのも嫌になるし、世の中全てが虚しくなることがある。
人に出会えば顔は一番に見るし、
もし自分が私のような人を見てもたぶん興味本位で見てしまうと思う」
「日本は医療が発達しているために、
他の国では助からずに死んでいくかもしれないのに、こういう顔になっても手術ができてしまう矛盾」
などいろいろお話されていた。
おばあちゃんと話をして少し病気とか人生について考えさせられた。

で、そのおばあちゃんのすごいのはとっても「粋な方」なのである。
私がパソコンをやってるというと、
「パソコンで株を買ってみたい」
「こんなにパソコンが普及しているのに、使えずに死んでいくのが悔しい」とおっしゃる。
いつまでもお元気でいていただきたい。

今日の日記であたしが訴えたい事が伝わったかどうか不明だが、
(自分でも何回書き直してもうまく書けない!)
やっぱ一生青春だ!!がんばんべー。
今日の日記は「オチなし日記」